JOURNAL

THE GOAL社員の偏愛日記 第3回 マルコ・ベビアクアの偏愛、バスケットボールにあり!

ファッションは「偏愛」が磨くもの。流行や時代が変わっても、自分の好きなものに真っ直ぐな人には独特のスタイルが宿ります。ファッション好きが集うTHE GOALでは、実は仕事以外にも熱い「偏愛」を持つ社員が多数。そんな社員たちの知られざる一面に迫ります。今回は、プランナーとして活躍し、今社内で話題の“コーヒープロジェクト”主宰者でもあるマルコ・ベビアクアさんの偏愛「バスケットボール」についてお話を伺いました。人生の中で、ずっとそばにあり続けるもの。気づけば時間を重ね、いつの間にか日常の一部になっているもの。マルコ・ベビアクアさんにとって、それがバスケットボールでした。ローマ出身。大学時代に東洋研究の日本語学科へ進んだことをきっかけに日本と出会い、交換留学を経て、気づけば日本在住は15年になりました。そう聞くと、少し特別なバックグラウンドを想像するかもしれません。けれど、マルコさんと一緒に働いている私たちが感じるのは、日本は、マルコさんにとって“異文化を乗り越える場所”というより、同じ目線で仕事をし、日常を積み重ねてきた「仲間のいる場所」だということです。その背景には、言葉や文化の壁を越えるための、ひとつひとつの努力がありました。そして、その長い時間の中で、ずっと彼のそばにあり続けた一つの「偏愛」が、バスケットボールでした。

― 今日はありがとうございます。まずは、あらためて自己紹介をお願いします。

現在は戦略プランニング部に所属し、本国対応や戦略・プランニングといった領域を中心に担当しています。入社当初はPRチーム(現・PRソリューション部)やBPにも在籍していて、振り返ると、社内でも比較的いろいろな部署を経験してきたほうかもしれませんね。気づけば、もう入社してちょうど10年になりました。

― では早速ですが、マルコさんの「偏愛」をひとつ挙げるとしたら?

やっぱり、バスケットボールですね。5、6歳くらいから続けてきたものなので、いまさら「趣味」と言うのも少し不思議な感じがするんですが……。ここ数年は少しバスケットボールから離れていた時期もありました。でも、去年の年末に7年ぶりくらいに思いきりバスケットをする機会があって。そのときに「ああ、やっぱりこれなんだな」と、自然に思ったんです。昔から今まで、一番好きなものは変わっていなかったですね。

― それを一言で表すと、どんな存在でしょうか?

うーん……「無になれる場所」でしょうか。何も考えずに、頭をからっぽにして夢中になれる。自分だけの心地いい世界に入れる感覚です。お皿洗いをしているときと、すごく近い感覚かもしれません(笑)。ボールを持っている間は、仕事のことも悩みも、全部どこかに行ってしまう。集中することで、逆に頭の中が整っていく感じがします。

マルコさんの日常には、そこかしこにバスケットボールとMJことマイケル・ジョーダンがあふれています。

― 最初にバスケットボールに出会った瞬間は、覚えていますか?

覚えています。友達の家で、たまたま観たビデオです。そこに映っていたのが、当時の現役のマイケル・ジョーダンでした。

― 「ハマった」と感じた決定的な瞬間は?

正直、理屈じゃなかったですね。バスケットのことは全然知らなかったけど、とにかくすごかった。「すごい」「かっこいい」それだけでした。どこからシュートを打ってもボールが入る。“外さない”って、どういうことなんだろうって、子どもながらに衝撃でした。そこからはもう、「やってみたい!」「やってみよう!」という勢いでしたね。

マルコさんの偏愛のきっかけとなった、マイケル・ジョーダンが長年所属していたシカゴ・ブルズのホームアリーナに設置されている「マイケル・ジョーダン・スタチュー」。シカゴを訪れた時に立ち寄ったそう

― あの頃のマイケル・ジョーダン、本当にすごかったですよね。では、マルコさん自身がプレーしていて、一番好きな瞬間はどんなときですか?

派手なシュートより、パスですね。自分が出したパスが、チームメイトの手のひらにぴったりと吸い付いて、そのままきれいにシュートが決まる。「あ、いまボールがちゃんと回っているな」と感じる瞬間が好きなんです。チーム全体がうまく回っている感覚というか。あれは、やっぱりバスケットならではだと思います。

― なるほど、プレーしている様子が目に浮かびます。そんなバスケットボールにまつわる思い出で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

イタリアで学生生活を送っていた頃、放課後になると、特に約束をしていなくても、なんとなく仲間が集まってきて、毎日のように公園でバスケをしていました。しばらく試験期間が続いて、自分はバスケから少し離れていたんですが、試験が終わったある日、「久しぶりにバスケをしよう」と思った矢先に、大雨が降ってきて。それでも解放感を味わいたくて、「今日は誰も来ないだろうな」と思いながら、一人でコートに行って練習を始めたんです。しばらくすると、「やっぱりマルコはいると思って」と、仲間が一人、また一人と現れて。気づけば、ずぶ濡れになりながら、いつもの仲間と、いつも通りバスケをしていました。あの日のことは、いまでもすごく心に残っています。「バスケットって、人をつなげるものなんだな」って、強く思いました。

― バスケットボールは、いまの日常にどんな影響を与えていますか?

生活のリズムを作ってくれていますね。忙しくても、「バスケがあるから大丈夫」って思える。それが、精神的な支えになっています。

― 冒頭で「7年ぶりに本格的にバスケをした」と話していましたが、これからは、もう少し楽しむ時間も作れそうですか?

続けていきたいですね。地元でプレーできる社会人チームも探して、加入しました。年齢も職業もさまざまで、バスケットを通して、まだまだ新しい出会いや発見がありそうです。若い人と一緒にコートに立つと、体力では負けることもあるかもしれないけど、知恵ではまだ勝てることもある(笑)。体力と知恵の勝負も、それはそれで楽しいですね。無理をせず、細く長く。仕事もバスケも、どちらかを犠牲にするのではなく、どちらもある状態が理想です。

グローバルピッチのために、出張で訪れたニューヨークでの思い出の1枚。

一つの偏愛を、暮らしの中で、仕事の中で、無理なく、誠実に育て続けてきた人。好きなものに正直であること。それを自分だけのものにせず、人や仕事へと自然にひらいてきたこと。こんな人が隣の席にいる会社なら、きっと働く毎日は、少し面白くなる。そう感じさせてくれるインタビューでしたそういえば、電通グループには実業団のバスケットボールチームがあり、2024年にはB.LEAGUEのGROWTH PARTNERにも就任しています。マルコさんのこれまでの話を思い返しながら、いつか彼が、バスケットボールに関わる仕事の現場に立つ姿を想像しました。偏愛が、この先どこかで仕事とつながっていく瞬間が、待っているのかもしれません。

Interviewee
Marco B
2016年中途入社。PRチーム(現・PRソリューション部)、ビジネスプロデュース部を経て、現在は戦略プランニング部に所属。既存・新規を問わずブランドの成長戦略をサポートするほか、dentsu globalと連携し、本国向けのプレゼンテーションにも携わっている。社内では語学面でのサポートや、プレゼン資料の作成支援なども行い、部署を越えたコミュニケーションの橋渡し役としても活躍中。