THE GOAL社員の偏愛日記 吉田あかねの偏愛、宝塚にあり!
ファッションは「偏愛」が磨くもの。流行や時代が変わっても、自分の好きなものに真っ直ぐな人には独特のスタイルが宿ります。ファッション好きが集うTHE GOALでは、実は仕事以外にも熱い「偏愛」を持つ社員が多数。そんな社員たちの知られざる一面に迫ります。人生の中には、「好き」という言葉だけでは収まりきらないものがあります。時間も、気持ちも、ときには人生の節目さえも、気づけば自然とそこへ引き寄せられてしまう存在。ビジネスプロデュース部の吉田あかねさんにとって、それが 「宝塚」 でした。今回は、そんなあかねさんの偏愛について話を聞きました。
―まずはいまのお仕事についてと入社のきっかけを教えてください
前職ではイッセイミヤケのPRを担当していました。その中で広告代理店という反対側の立場に興味を持ち、複数のブランドを担当しながら経験を積みたいと考えて、ザ・ゴールを選びました。現在は外資系ラグジュアリーブランドの化粧品や宝飾を担当し、メディアプランニングやPRを中心に、お客様と一緒に課題解決に取り組んでいます。
―そして、さっそくですが、あかねさんといえば、社内でも「宝塚好き」のイメージが強いです。改めて聞くと、いま一番の偏愛は何になりますか?
そうですね、やっぱり、宝塚です。
― 即答ですね。あかねさんにとって、宝塚ってどんな存在なんでしょう?
「愛」だと思います。本当に、宝塚そのものが愛にあふれている場所だなって感じています。卒業される方がよく言うんですけど、「こんなに愛があふれている場所は他にない」って。舞台を観ていると、感謝とか、人とのつながりとか、そういう大事なことを、毎回思い出させてくれるんです。「愛」はこの仕事をするうえでとても大切なものだと思います。ファッションへの愛、お客様への愛、チームへの愛、そしてもちろん家族や友人への愛。宝塚を通して愛の形を自分の中に見出せることができて、とても幸せです。
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【写真】すみれ♪ミュージアム(宝塚文化創造館内)を訪れた時の1枚。宝塚歌劇のフィナーレでスターが背負う大きな羽根「背負い羽根」の前で。ここでは、旧宝塚音楽学校の校舎を活用した施設で、宝塚音楽学校での学びの様子や、宝塚歌劇の草創期からの歴史、ポスター、ステージ衣装の展示を行っている。
― その言葉、すごくあかねさんらしいです。最初に宝塚と出会ったきっかけは何だったんですか?
もともとバレエをやっていたので、舞台で歌って踊る世界は好きでした。宝塚をちゃんと観たのは、母が好きだったのがきっかけです。お正月などに、民放で放送されていたものを、母と一緒にテレビで観ていました。そのときに、当時宙組[※1]初代トップスター姿月あさとさんを見て、「この人、生で観たい」って、ビビッときたんです。
[※1] 宝塚歌劇団には花組、月組、雪組、星組、宙(そら)組の5つの組があります。
― そこから、実際に劇場へ?
高校2年生のときですね。初めての宝塚は。母が姿月あさとさんの『エリザベート』[※2]のチケットを取ってくれました。すごく人気の演目で、1枚しか取れなかったみたいなんですけど、それでも母は「あなたが入りなさい」って言ってくれて。自分は外で待つからって。私だけ、前から9列目で観ました。
[※2] 宝塚初演から30周年の節目となる今年、10月から8年ぶりに花組で上映されます。
― 忘れられない体験ですね。
本当にそうです。歌がものすごく上手で、一瞬で世界観に引き込まれました。途中の休憩で、たまたま具合が悪くなった方のチケットを譲ってもらえたみたいで、結果的に母も後半は一緒に観られたという奇跡もあって。あの『エリザベート』は、宝塚としても、母との思い出としても、今でも鮮明に覚えています。その後、宝塚音楽学校も受験しました。結果は不合格でしたが、その経験は私の人生に大きな影響を与えました。その時に夢に向かって頑張った経験が、ニューヨークFIT(ファッション工科大学)への留学や、PRになりたいという道を目指したきっかけとなりました。
― そのあとずっと同じ距離感で宝塚を追ってきたのですか?
もともとハマり症ではあって、漫画やジャニーズ、プロレスなど、いろいろ好きになってきましたし、宝塚も一度、少し距離が空いた時期がありました。― そこから、また戻ってきた?
そうなんです。コロナ前くらいに、当時花組トップスター 柚香光(ゆずかれい)さんが少女漫画『はいからさんが通る』を演じられていて漫画から飛び出たようなカッコよさに、また宝塚を各組観劇するいわば“現役復帰”しました。その後、現星組トップスター暁千星(あかつきちせい)さんに出会い、人生2回目のドハマりをしています。因みに、柚香光さんをきっかけに社員数名も宝塚にはまり、今では一緒に遠征へ出かけるほどの仲になりました。
【写真】会社の先輩との遠征に行った思い出の一枚
― 話を聞いていると、宝塚って「鑑賞」というより「応援」なんだなと感じます。
まさに、その通りだと思います。宝塚は、宝塚音楽学校を卒業した17歳から20歳の人が入団して、多くの方が20代で舞台を離れる世界です。だから舞台に立っている人の多くが、ずっと青春の真っ只中。下手だった子が、どんどん上手くなって、表情が変わって、存在感が増していく。
その成長を、10年くらいかけて見守る文化なんですよね。― 「憧れ」というより、伴走に近いですね。
そう思います。一緒に夢を見させてもらっている感覚です。彼女が見る夢をファンみんなで一緒に見ている。だから私も、「残りの暁千星さんのトップ人生[※3]を、一緒に生きていく」って、人生のエネルギーになっています。
[※3] トップスターの在籍期間は3-5年程で、自身で卒業を決断されます。
― 結婚や出産を経て、この偏愛との向き合い方は変わりましたか?
むしろ、はっきりしました。仕事に子育てと日々追われている中で、宝塚のチケットがあるだけで、その日を楽しみに毎日を頑張れるんです。また、遠征に家族旅行をくっつけて、先日は名古屋へ暁千星さん主演の「花より男子II」を観に行きました。宝塚の本拠地である、神戸にも家族で行く予定です。3歳の子供はまだ一緒に宝塚を観られませんが、暁千星さんがトップのうちに、いつか家族で観ることが夢です。また、宝塚は東京なら日比谷の東京宝塚劇場でほぼ毎日公演されています。仕事帰りに観られる18時公演もありますので、生活の中で、無理なく続けられる偏愛なんだと思います。
【写真】名古屋へ遠征で観劇した「花より男子Ⅱ」。あかねさんの推しである暁千星さんが主演の演目
― 話を聞いていて、宝塚を仕事につなげたい気持ちも自然に感じました。
ずっと夢ですね。宝塚と仕事がしたい。今も、企画書はちょこちょこ作っています。「好きだからやりたい」という気持ちが、そのまま仕事のアイデアになっている感じです。ザ・ゴールはやりたいことは好きが仕事に繋がりやすい環境だと思います。そもそもファッションが好きな人で溢れていますので、好奇心旺盛な人も多く、趣味を持っている人がたくさんいます。偏愛もそれぞれの人が持っている特技だと思いますので、いつか好きが仕事に繋がったら、そんなに幸せなことはありません。
彼女の「誰かの成長を応援したい」という想いは、クライアントとの仕事はもちろん、社内で共に働く仲間とのかかわりの中にも、自然と表れている。そして、あらためてみなさんにも知ってほしい!ということで宝塚についても教えてもらいました。宝塚歌劇団は、1914年に誕生しました。男役を含むすべての役を女性が演じ、歌・踊り・芝居を組み合わせた芝居と華やかなレビューから成る、世界でも類を見ない日本が誇るエンターテインメントです。宝塚音楽学校を卒業した17歳から20歳の人が入団し、多くの方が20代で舞台を離れ、限られた年月の中で、圧倒的な努力と訓練を重ねていく世界です。その大きな特徴のひとつが、観る側もまた「一緒に育つ」文化を持っていること。若手時代からの成長を長い時間で見守り、その変化や挑戦を、ともに喜び、支えます。公演時間は、午前・昼・夕方と幅広く、チケットは3500円の席もあり、観劇は特別な日だけのものではありません。三世代で楽しめる日本の芸能として、母から娘へ、さらにその先の世代へと受け継がれてきました。あかねさんが語ってくれた宝塚は、ただ「美しい舞台」ではなく、人の成長を、人生単位で応援する場所。この記事をきっかけに、少しだけでもその世界をのぞいてもらえたら嬉しいです。
- Interviewee
- AKANE YOSHIDA
- 2010年入社。ビジネスプロデュース部所属。国内外のラグジュアリーブランドを担当し、クライアントの課題に向き合いながら、数々のプロモーションの企画・推進に携わる。
プライベートでは一児の母として家族との時間を大切にしながら、宝塚を偏愛。趣味は幼少期からのバレエ。季節ごとに海やスキーを楽しんだり、旅行に出かけたり、オン・オフ問わず行動的な一面も。
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